吊戸(つりど)は、建具の一種で、扉が吊り下げられている状態のことを指します。引込とは、その扉がスライドして開閉することを意味します。つまり、吊戸の引込は、上部のレールに沿って扉がスライドして開閉する仕組みの扉です。
吊戸の引込の特徴
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スペースの有効活用: 扉がスライドするため、開閉の際に前後のスペースを取らないので、狭い場所でも使いやすいです。
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デザインの自由度: 吊戸はレールが見えにくいため、デザインがすっきりとしたものに仕上がります。また、様々な材質やデザインの扉が選べるため、インテリアに合わせたコーディネートが可能です。
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静音性: 上部に吊り下げられているため、床に直接接触せず、開閉時の音が少なくて済むことが多いです。
吊戸の引込の構造
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上部レール: 吊戸は上部に取り付けられたレールに沿ってスライドします。このレールには滑車が取り付けられており、扉を支え、スムーズに移動させる役割を持っています。
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吊り金具: 扉を上部レールに取り付けるための金具です。これにより、扉がしっかりと吊り下げられ、滑らかに動くことができます。
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ガイドレール(オプション): 床に取り付けるガイドレールを使用することで、扉の安定性を高めることができます。これにより、扉が左右に揺れず、真っ直ぐにスライドすることが可能です。
吊戸の引込の取り付け方法
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上部レールの取り付け: 壁や天井にレールを取り付けます。この際、レールが水平であることを確認することが重要です。
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吊り金具の取り付け: 扉に吊り金具を取り付け、これをレールに取り付けます。
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調整: 扉がスムーズに開閉するよう、吊り金具やレールの位置を微調整します。
メンテナンス
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レールの清掃: レールにゴミやホコリがたまるとスムーズに開閉できなくなるため、定期的に清掃が必要です。
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滑車の点検: 滑車が摩耗するとスムーズに動かなくなるため、定期的な点検と必要に応じた交換が必要です。
吊戸の引込は、スペースの有効活用やデザイン性の高さ、静音性などの利点があり、多くの場所で利用されています。適切な取り付けとメンテナンスを行うことで、長く快適に使用することができます。